パイロット・訓練中の人へ
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【年収1000万!?】パイロットの給料はいくら?

スーさん
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こんにちは、スーさんです

東海大学を経て国内航空会社で働いています

パイロットを目指す人や訓練生を応援するためにブログを書いています

この記事はパイロットを目指す皆さんがとても気になるであろう給料についての記事です。実際にどのくらいに貰えるのか…目指す人や訓練をしている人にとって参考やモチベーションになると幸いです。

スーさん
スーさん

ぶっちゃけ給料どんくらいなのよ!?

みんな気になるところですが、夢と想像を膨らませてご覧ください笑

結論

パイロットの年収は700万〜3000万

どの会社で働くか、どういうパイロットなのかによって全く違う

あくまで国内のエアラインについてですので注意してくださいね。

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【前提】年収は一概に言えない

まず、パイロットの年収について、一概に〇〇万円と言えません。

なぜなら、変数がありすぎるからです。

  • 年齢や社歴
  • 資格
  • 乗務機種(どのような路線・時間帯が多いか)
  • 役職や地上職兼務なのか
  • どのくらい飛ぶか
  • どこの会社なのか

これらによって全然給料が変わるのです。

給料の内訳

とりあえず、給料の内訳についてざっくり書いてみます。

当然会社毎によって違うので、あくまでイメージできるように言葉などは変えて説明します

基本給

これは固定で支給される給料です。

年齢や社歴によって額が大きくなっていくのが普通です

技術職手当て

資格によって変動するのがこの給料

その資格を持っているだけで、支給されます

基本給と技術職手当が合わせて最低保証金的な役割

ここが会社や人によってさまざま。

副操縦士で月50万〜80万?

機長で多いと150万円とかいくのかな?

例えば、副操縦士で月70万円が最低もらえるとしたら、年収は840万円ですね。

この金額に、これから説明する各種手当がつくのでどんどん増えていきます。

乗務手当

各会社によって最低保証時間が決まっていることが多く、その時間を超えると発生する給料です。

例えば40時間が保証時間であれば、、

40時間を超えた分から決められた時間が経過する毎に支払われるということです。

例:5000円/1時間など

この単価は、、

  • 機長か副操縦士かなどの資格
  • 40時間を超えた1時間なのか、70時間を超えた1時間なのか、などのフライトタイム

これらによって変わりますし、会社毎によって単価は異なります。(上記はあくまで例ですので、単価が変わらない会社もあります)

深夜・早朝手当

深夜、早朝にフライトをすれば当然その手当が付きます

1000〜2000円/1hくらいなのでしょうか?

どの時間帯のフライトが多いか?会社によって結構幅がありそうですね

残業代

会社によって決められた時間を過ぎた時から発生するのが残業代です。

例えば、トラブルが発生して本来は8時間20分でその日の勤務が終わるはずが、遅延により9時間30分も勤務をすることになった…

こういう時には残業代が発生します

旅費

パイロットは、ステイ=出張の多い職業です

ステイ先では、自分でご飯を食べたりしないといけませんので、その費用が渡されます

1日あたり、3,000円〜7000円くらいが相場でしょうか?

昔は○万円ももらえていたよと言う話しを聞いたことがあります…

(旅費=パーディアムと言われたりします)

【年功序列】年齢や社歴で給料アップ

まず、パイロットの職業は基本的に経験がものを言う世界です。

なので、会社によって異なりますが、基本的に年齢や社歴によって基本給が上がって行きます

(Seniority=セニョリティーと言ったりします)

決して大きい声では言えませんが、、笑

例えば、

めちゃくちゃ優秀な30代機長 VS 問題を起こしまくる50代機長

どちらが給料高い?と聞かれれば、後者の方が基本高いのです。

これは例えの話しですので、30代と50代機長の能力を比べているわけではないので悪しからず…

とにもかくにもSeniorityが大事なのが、パイロットの世界なのです。

機長よりも副操縦士の方が給料が高い!?

ここまで読むだけでも、あることがわかります。

それは、機長の方が給料が高いとは一概に言えないということ。

年齢や社歴によって、新人機長より、ベテラン副操縦士の方が給料が高くなることもあり得ると言うことです。

もちろん、会社の給料体系によってあり得るありえないは異なります。

【資格で決まる】最低保証金

パイロットと言ってもその資格は結構あります

  • 機長
  • 副操縦士
  • 第二副操縦士
  • 路線教官
  • シミュレーター教官
  • 査察操縦士
  • その他教官

機長

そのフライトの権限と責任をもつのが機長

当然、機長という資格があるだけで技術職手当てが付きます

路線教官

機長の中でも、教えるのが得意な人(であってほしい)が、実際にお客様が乗るフライトで副操縦士や機長の育成訓練を行うことができる資格

路線教官になると月20〜30万円くらい手当がつくとかつかないとか…()

でも、訓練に伴う会議や報告書作成などの仕事も増えるのでフライトタイムが減ったり、仕事の時間は増えたり…

シミュレーター教官

パイロットが1年の内に数回受ける訓練を担当することができる資格です

シミュレーターの中で行われているのは、、(ご想像にお任せします笑)

お仕置きボックス、お仕置き箱と揶揄されることもあるシミュレーター訓練…笑

シミュレーター教官になると月30〜40万円くらい手当がつくと聞いたことが…

しかし、フライトタイムは確実に減って行きます

査察操縦士

簡単に言うと、機長や副操縦士の資格に値する能力を有しているか審査(チェック)する機長です

査察操縦士になると、シミュレーターでの技能審査や実際のフライトにおける路線審査など、お仕事がたくさん。

一人の資格の有無を決定する責任のある資格

月40〜50万くらい…貰えるんですかね。

その他資格

上記で例に挙げた資格の他にも、会社によってはさまざまな資格があります。

副操縦士の育成訓練だけできる教官や、地上で座学担当することができる教官、タッチアンドゴー訓練をできる教官etc.

その資格によって手当がつくことが多いです。

そして、上記に挙げた額は会社によって全く違うのでご注意を。(多い会社もあれば少ない会社も)

あくまで聞いたことある数字を切りよく表現しています。

【機種によって違うのはここ】どこに飛ぶことが多いか

よく、国際線パイロットですか?国内線ですか?と聞かれることがありますが、、、

そもそも、会社によって違います。

そして国際線も運航している会社のパイロットは、どっちも飛びます!笑

ただ、乗務している機種によってどっちが多いか?ここがポイントになります

ワイドボディーは中・長距離国際線が多い

ワイドボディーと言われるB777やB787、B767は中・長距離国際線に使用されることが多いです。

エアバスで言うとA330やA350、A380など

そのため、これらの機種に乗務しているパイロットは自然とアメリカやヨーロッパなどの長距離国際線のフライトに乗務することが多くなります。

もちろん国内線に乗務することもあります。

ナローボディーは国内線・短距離国際線が多い

B737やA320、Q400などのナローボディーの飛行機は国内線・短距離国際線に使用されることが多いです。

フライトタイムが多い=給料が増える

上記で見た乗務手当、残業代、深夜・早朝手当

これらを「基本的に」多く貰えるのは、長距離国際線に使用される機種に乗務しているパイロットです

つまり、B777やB787に乗務しているパイロット。

しかし、A320に乗務していても貨物航空会社など深夜にフライトがある会社もあります。そうすると、当然各種手当が付きます。

どっちが好きかはその人次第

長距離国際線であれば1往復するだけで、20〜30時間近くフライトするわけです。

それを月に数回行えばあっという間にフライトタイムが増えて、ウハウハな給料に^ ^

しかし、、

  • 家に帰れない
  • 自由な時間が少ない
  • 数分話すのも嫌なくらい気の合わない人と10時間近くも二人っきりの空間…(笑)
  • 離着陸できない

と言うのに嫌気がさすパイロットもいるのも確か。

A320やB737でも同様に、ステイが多ければ家に帰れないのは同じですが。

少し話しが逸れてしましましたが、それぞれに嫌なところもあればいいなと思うところがあるのです。

【あなたはやりたい?】管理職機長

機長として数年〜十数年飛び、教官などをやっているとある日お声がかかるのが、これ。

「課長をやって欲しい」「部長をやって欲しい」

組織を管理する管理職ですね。

しかし管理職をやると、当然フライトタイムは激減笑

役職ありで手当などは付きますが、その代わり多くのやりたくない仕事やストレスがあると言われています…

フライトタイムが激減なので仕事量に対してはむしろ給料減ってね!?となるとかならないとか…

スーさんは傍目から見ても勘弁して欲しいと思います。笑

【とんでナンボ?】フライトタイムで増える乗務手当

役職がない人、教官や査察操縦士などの特別な資格がないパイロット(ほとんどのパイロット)は月にどれだけ飛んだかがダイレクトに給料に関係します。

上記で説明したように、最低保証時間が各社で定められているので、その時間を超えた分から乗務手当が増えて行きます。

最低保証時間が40時間で月に70時間飛べば、30時間分がそれぞれ機長と副操縦士の単価ごとに加算されます。

単価は5000円〜15000円くらいでしょうか。

【結局】会社によって全然違う

ここまでお話ししてきたのは、給料の決まり方です

内容を見れば所属する会社によって、また、乗務する機種によって給料の幅が大きくなることがお分かりいただけると思います

その会社は、、

  • どのような機材で運航しているのか
  • どのような路線を飛んでいるのか
  • 所属するパイロットと便数の割合
  • いつの時間帯のフライトが多いのか
  • そもそもの基本給や各種手当の単価はいくらなのか

いかがでしょう?なんとなく想像できたでしょうか?

【結局いくら?】概算で算出してみよう

さて、ざっくりと給料の中身がわかったところで架空のパイロットを作って概算してみましょう。

各種数字は、まあまあ、リアリティのある数字にします(笑)

ご自身で色々考えてみるのも楽しいかと思うのでぜひ、計算してみてくださいね(笑)

これからあげる例はあくまでスーさんが勝手に作った例なので、ご注意ください。

昇格3年目29歳の副操縦士 B737乗務 

副操縦士なのでそれ以外は特に役職とかはありません

最低保証時間が45時間に対して65時間フライトしたと言うことにします。

乗務手当の単価は5000円/hにしましょう。

深夜手当は1000円/1hとして、3時間深夜フライトがあったとします。

①基本給(最低保証)は70万円にしましょう

②20時間オーバーなので、乗務手当は10万円

③深夜手当は3000円

④ステイは5日あり、4000円/1日として、2万円支給です。

つまり、、70万+10万+3000+2万

合計で82万2000円・・・!!

ここから、さまざまな所得税や住民税、各種社会保険料が控除されます

家族構成や扶養の有無によって手取りの額が変わってくるので、この先は皆さんで計算してみてください^ ^

年収にすると990万くらいですね!もっと飛んだ月が年に数ヶ月あれば年収は1000万くらいになりそうですね。

逆にこれが一番飛んだ月とすると、年収はもう少し低くなりそうですね!

昇格6年目33歳副操縦士 B787乗務

副操縦士なのでそれ以外は特に役職とかはありません

最低保証時間が50時間に対して80時間フライトしたと言うことにします。(頑張りました)

乗務手当の単価は同じく5000円/hにしましょう。

深夜手当は1500円/1hとして、40時間深夜フライトがあったとします。

①基本給(最低保証)は75万円にしましょう

②30時間オーバーなので、乗務手当は15万円

③深夜手当は6万円

④ステイは8日あり、4000円/1日として、3.2万円支給です。

つまり、、75万+15万+15万+3.2万

合計で108万2000円・・・!!

同じくここから、さまざまな所得税や住民税、各種社会保険料が控除されます

年収にすると、約1300万!!

しかし、毎月80時間のフライトはすることができないので、もうすこし減る可能性はあります。

☆疲労リスクの関係で、1日毎、1ヶ月毎、3ヶ月毎のフライトタイムには上限があります

45歳機長 A320乗務

機長以外の役職や資格はありません

最低保証時間は50時間に対して70時間フライトしたと言うことにします。

乗務手当の単価は1万円/hにしましょう。

深夜手当は1500円/1hとして、10時間深夜フライトがあったとします。

①基本給(最低保証)は120万円としましょう(副操縦士の約1.8倍にしました)

②20時間オーバーなので、乗務手当は20万円

③深夜手当は1.5万円

④ステイは8日あり、6000円/1日として、4.8万円支給です。

つまり、、120万+20万+1.5万+4.8万

合計で146.3万円・・・!!

ここから、さまざまな所得税や住民税、各種社会保険料が控除されます

ここまで高いと、所得税や社会保険料の負担料も大きくなるので、手取りはだいぶ減りそうですね(累進課税…)

ちなみに、年収は1750万!!!

まとめ

いかがでしたか?

パイロットの給料に想像がついたでしょうか??

例にはあげませんでしたが、長距離国際線の機長で月70時間とか飛んだら…想像するのが楽しいですね^ ^

結論

パイロットの年収は700万〜3000万

どの会社で働くか、どういうパイロットなのかによって全く違う

ざっくり、700万〜3000万と書きましたが、その意味はわかっていただけたでしょうか?

要するに、そのパイロットによって全然違う!と表現したかったのです・・・

【高収入!?】年収1000万円の仕事

ここで一つ皆さんに知っておいて欲しいことは、パイロットがこの年収に到達するまで、どのような道のりがあったか?と言うことです。

  • 何100倍の採用に通過したのち、死にそうな訓練をくぐり抜けてきた
  • 勉強していたら1日が終わってた…と言う日を何日も繰り返す
  • 毎フライト評価される日々を数ヶ月、、
  • 年に数回、審査や訓練を繰り返し合格し続けることでようやく資格が維持され飛べる

他にもたくさんあります。事業用操縦士や計器飛行証明は持っているけど、航空会社に就職できない人、会社に就職しても訓練で脱落していく人…

たまに、パイロットって言ってもオートパイロットで座ってるだけでしょ?と言われることがありますが、本当にオートパイロットに任せて座ってるだけで、この給料をもらえると思いますか?

訓練生の人は、これらの給料をどう捉えるか?どう考えるか?

その考えの深さで、目の前の訓練の取り組み方が変わるかもしれませんね。

今回のお話しは以上です!それではまた次の記事で!

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エアラインパイロット/ブロガー
東海大学を経て国内エアラインに就職

パイロットとして日々フライトをしながらブログを通して未来のパイロットに向けて情報発信
経済的自由への道のりも発信しています

今より一歩自由に、もっと楽しく生活できるように経済的自由に向けて挑戦中
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